オール電化

オール電化のしくみ-蓄暖・床暖編-

寒い冬でも裸足で過ごせる心地よさ。
お部屋全体が太陽の陽だまりのような暖かさで底冷え知らず。
深夜電力と蓄熱式の強力コンビがおトクに快適生活を提供してくれます。
「蓄暖・床暖」は暮らしの新しい常識になるのではないでしょうか。

蓄熱式電気暖房器のしくみ

電気料金がオトクな深夜電力を利用して発生させた熱をレンガに蓄積。
その熱を日中徐々に放熱して部屋を暖めます。
火を使わないので部屋の空気を汚さず安全でクリーン。
24時間快適な空間を実現する高気密高断熱住宅に最適な暖房器です。

・ファンタイプ
蓄えられた熱を輻射熱(暖房器より発生する自然放熱)と内臓のファンによる放熱で自然対流を促進し、室内を暖めます。室温コントローラにより自動的にファン運転を行うので、リビングなど温度調節が必要な大きな部屋で使用します。

・ファンレスタイプ
輻射熱と上昇する空気の自然対流によって放熱します。温度調整が必要のない廊下などで使用します。

耐久性と静音性

電気なので昼夜を問わずとっても静か。
ファンヒータのように燃焼部がないので故障が少なく、耐久性もバッチリです。

選び方と取り付け方

建物の断熱、機密性能に合った容量の暖房器を選ぶことが大切です。
また、かなりの重量物になるので転倒を防止する壁下地材や床が変形しないように床補強が必要な場合もあります。
取付には専門の組立作業や200v配線の電源工事が必要です。

メリットとデメリット

「頭や顔のあたりが熱くてボーっとする」
「足元や部屋の隅のほうが寒い」
「やっかいな燃料の補給」
「ドアを開けたら室温が一気に急低下、そのたびに設定温度を上げたり下げたり…」
といった不満もなく快適な暖房空間を実現します。
なにより急激な室温変化が少ないため結露の発生を最小限におさえることができ、火を使わないので燃焼ガス発生の心配もありません。空気を汚さず心地よい暖かさが持続します。

しかし、放熱をやめることが出来ないのでファンを止めていても自然放熱で熱を出し続けます。
逆に言えばいつでも暖かいということですがコンセントを抜いてしまうと、すぐに使えないので春や秋の寒暖の差が激しい季節の変わり目は不便を感じてしまうこともあります。
冬しか使わないのに一年中場所を占有してしまいますが、相当な重量のため気軽に移動はできません。
設置場所は十分に検討する必要があります。

ヒートショックをご存知ですか

暖かい居間から寒い廊下に出たとき、寒さでゾクッとしますよね。
温度差があるために血管が収縮し、血圧と心拍数が急上昇して脳卒中や心臓疾患を起こしやすくなります。
高齢の方や、持病をお持ちの方にとってヒートショックはとても危険なものだと言えます。
よくあるのがお風呂での事故死。あまり知られていませんが、実は交通事故よりも多いのです。
そういった意味でも蓄暖はからだにやさしい暖房器といえますね。

床暖房とは

暖まった床面から放射される輻射熱(遠赤外線)で体や部屋に熱を伝えます。
室温がそれほど高くなくても足元が暖かければスリッパなしでもポカポカ快適。
床材の熱源や燃料の種類などによってさまざまな方式があります。

・電気式
電気そのものを熱源とし、立ち上がりが早いといった特徴があります。
必要な場所だけ部分暖房したい場合は設置費の割安な電気式がオススメ。
スイッチの入切が多いご家庭はぜひ電気式を。

・温水式
外部に熱源を持ち、そこで作った温水で床材を加温します。
ランニングコストの安い温水式は広い範囲や複数の部屋を暖房したいご家庭にオススメです。

・蓄熱式
安い深夜電力を利用して長時間暖房できる蓄熱式。電気代が断然オトクです。
※お住まいの地域の電力会社との深夜電力契約が必要です。

健康暖房

火を燃やさないから空気を汚さず、ホコリを舞い上げる温風を使わないのも床暖ならではの優しさ。
また水蒸気の発生がないため結露しにくくダニ・カビの繁殖を抑え、アレルギー対策としても効果的。
床材の熱源や燃料の種類などによってさまざまな方式があります。
床暖房なら輻射熱(遠赤外線)で体を暖めるので、血液の循環を活性化します。
冷えやすい下半身をしっかり暖めてくれるので冷え性でお困りの女性やお年寄りにぜひ体験していただきたい暖房器です。

水をこぼした場合、感電は大丈夫?

少しの水ならすぐふき取れば問題ありません。
また、電気式床暖房システムは床下浸水など大量の水がこぼれてしまった場合を想定して感電防止用アースが機能するシステムになっているので安心です。

メリットとデメリット

床面がもっとも温度が高く天井に近づくほど温度が下がる頭寒足熱暖房。
暑すぎてのぼせてしまうといった心配もなく、足元が暖かければ室温がそれほど高くなくても快適に過ごせます。
しかし、床下の熱交換器または床自体に発熱体が必要となるため、設置費用が他の暖房機器と比較して高額になるといったデメリットもあります。
床材は熱伝導率の低い木材が使用されることが多く、適温になるまでに時間がかかる場合もあります。
また、床暖の上にカーペットを敷いてしまうと「こもり熱」の影響で変形・変色してしまうことがあります。
ですが床面そのものが暖房器なので場所を取らず部屋がスッキリ広々、素敵なインテリアを損なわないので「冬になると暖房器で部屋が狭くなる」「夏は各部屋分の暖房器が収納スペースを占領」といったストレスも解消してくれます。お部屋作りが存分に楽しめるのも、床暖房ならではのメリットです。

雪国のご家庭にとくにお勧め

どちらの暖房器も「温風による乾燥」を感じることが少ないので女性に嬉しい暖房器です。
蓄熱+床暖の強力コンビなら外から凍えるように帰宅しても常にポカポカな部屋全体で癒されること間違いナシです。

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